国産たたみ

JAPANESE TRADITIONAL TATAMI

「国産」それは、信頼の証。その価値に共感できるお客様に。

栽培から製織まで、手塩にかけた一品。
「国産畳表」それは正に、農家の方々の努力と誠実さを写しています。

大自然と真摯に向き合う、農家の方々の誠実さ抜きには語れない。

減農薬・無着色。今では聞きなれた、当たり前の商品価値ではありますが、その上で高品質を保つのは、並大抵の努力では成し遂げられません。そしてまた、毎年それを持続させるには化学肥料に頼らない本当に手間のかかる土作りが必要不可欠になってきます。水・光・土・風。大自然と真摯に向き合う農家の方々の誠実さ抜きには形に出来ない「国産畳表」。その価値をお客様のお部屋までお届け致します。

約20％の希少品。「国産畳表」を選べる幸せ。

畳文化は日本独自のものですが、価格の下落や後継者不足からイ草農家が著しく減少し、海外産イ草に頼らざるを得なくなりました。イ草畳表全体では国産畳表は全体の20%程度までに減少しています。
「国産で。」というお客様のご要望が無ければ、コストに縛られて、国産の良さをお伝えしてこれなかった畳業界の怠慢も、残念ながらその一因になったのかもしれません。
一昔前よりは、お客様のご要望の中に「国産で。」というご依頼は増えてきたように思えますが、全国的に見れば、今現在でも新築やリフォーム現場では、お客様のご要望が無ければ、コストに見合った、海外産の畳表が納入されているという事実は否定できません。
当店では、この希少価値の高い国産畳表を必ずご提案の中に入れてお薦めしております。
少々値が張るのがネックですが、今でも手に入ります。国産の良さを味わうチャンスです。
「国産で。」というお客様の一声お待ちしております。

使い込む程、その味わいが手に取るように分かります。それが国産の証です。

経年時の美しさ

イ草の良し悪しは、残念ながら青いうちは分かりづらいものです。

良いイ草表というのは、青みが衰え、日焼けして黄色みがかってから真価が問われます。時間と共に、色ムラなく焼け、艶のある「飴色」に変化していくのが、価値のある良いイ草表です。一方、悪いイ草表というのは、焼けに色ムラがあり、黒く変色した草が目立ってくるのが特徴です。
その頃からささくれてくる事も多く、「やっぱり畳ってダメねぇ。」と悲しい烙印を押された畳も数多く見てきました。

また、和紙・樹脂表に代表される化学表は、現代の住宅に数多く採用されている新建材と同様、耐久性が高く、メンテナンスが楽で、色が変わらずと良い事づくめのようですが、ある一定の期間を過ぎると「味わい」が出てくるというよりは、ただただ汚れが目立っていくという唯一の欠点を持っています。

経年時の美しさを発揮できるイ草表は、国産表の高級品、一部の中国産（四川産高級品）と限られ、少々値が張る事と、化学表と比較すれば色は一色、耐久性はどうしても負けてしまうといった短所がございますが、時間が経過するにつれ、滲み出る味わい深い美しさは、他の商品には無い唯一無二の魅力となっています。

青畳の状態より日焼けした状態の方が、長い間目に触れるものですので、後々、お客様が選んで良かったと思われる事を期待して、大変お薦めしております。

見える安全と安心

肌に触れ、お部屋の空気を作り出すモノ

当店で納入している国産畳表は主に、熊本県知事認定のエコファーマー農家生産の商品になります。エコファーマーとは、持続性の高い農業生産を目指した「土づくり・化学肥料・化学農薬の低減を一体的に行う生産方式」を計画し、都道府県知事の認定を受けた農業者を指します。

イ草栽培において、化学肥料の使用は年々土を痩せさせ、自然環境全体に負荷をかける事にもなります。土づくりから取り組む、大変手間のかかる取り組みではありますが、エコファーマー栽培はその問題点を解決する上で非常に有効な手段となり、また結果としてコシのある上質なイ草表の生産を可能にしています。

当店で納入しているエコファーマー農家生産の畳表には、品質証明書として、生産者の名前、顔写真、イ草の品種、仕様、残留農薬試験結果等、品質と安全に関する全ての情報が公開されたものをお渡ししております。安心してご注文下さい。

育てたモノと向きあって、織り上げるという事。

イ草は農作物ではありますが、果物や穀物などと異なり、農作物として出荷される事はありません。

栽培・収穫後、泥染めし、乾燥させ、一本一本を選別した後、最終的に畳表に織り上げて初めて出荷出来ます。

イ草の出来が良くても、製織が悪ければ、品質の高いものとして出荷できませんし、イ草の出来が悪いから、製織で誤魔化せるかといえばそういうものでもありません。長い長い時間、自然と向き合い、草と対話し、日々変わる状況に勘と経験を頼りに良策を練ったとしても、台風が来ない年があるわけでもないですし、天候に恵まれたとしても、長い草（高級品用）だけが育つわけではありません。

だから、イ草農家の方は一年中気が抜けません。
だから、イ草農家さんの織り上げたイ草表は美しいのです。